こんにちは。 円城寺です!
小城市のK様の、玄関リフォーム工事が完成しました!
K様とは、7月頃から打合せを初めて、図面やカタログで何回も打合せを重ねて、
材料を2人で見に行ったり、自社のお客様の家の内部を、見せて頂いたりして
仕上げ材を決めたりと、K様の希望する仕様・間取りを決めるのに、4ヵ月位掛りました。
着工後も、大和町の 「肥前名尾和紙」 さんに、障子に貼る和紙を選びに行って、
名尾和紙の谷口さんから、色々アドバイスを頂き、K様に決めて頂きました。
(名尾和紙の谷口さんは、自社のお客様でもあります)
まずは 玄関サッシから変化の様子をご覧下さい。
元の玄関サッシの様子です。
38年位前のサッシで、鍵の掛かりにくくなっていました。
リクシル製のサッシです。
色は「柿渋調」と言って、黒い木目が入っています。
和風の住宅に良く合います。
工事前の下駄箱とホールの写真です。
壁は木目の合板を貼って有りました。
天井は白いテックス貼りでした。
下駄箱は杉の一枚板で、天板は皮が付いていました。
建具も杉材で鮎川工芸さんにお願いしました。(^.^)
床は桧の無垢材で無節を貼ってます!
式台も桧で取付けました。
内部は可動棚にして棚板も杉の一枚板です。
奥の壁はリクシルの「エコカラット」で消臭もばっちりです。
工事前の飾り棚の写真です。
正面と廊下の壁は、漆喰壁でした。
飾り棚は下駄箱と同じ、杉の一枚板で作りました。
曲がっている柱は、京都から取り寄せた「良母」と言う
「サルスベリ」の変木です。
壁は「珪藻土の砂壁」を、木原建設さんに仕上げて頂きました。
飾り棚の壁だけ、色を変えてあります。
建具は「だるま障子」と言って、茶室に使用される作り方で作りました。
貼って有る和紙は、「肥前名尾和紙」さんでK様と選んだ材料です。
最初に「べんがら」と言う赤い和紙を張って、その上に白い和紙を貼りました。
下貼りした赤色が、ほんのりと表に出て良い感じになっています。
ホールから廊下の天井です。
合板の目透し天井を貼って有りました。
今回は、同じ目透し天井でも、杉の赤身の一枚板です。
竿縁も杉材で入れて、雰囲気を変えて見ました。
「奥の方はあまり見えない様に」との事で、
重くならない様に、杉の「千本格子」を入れてみました。
(写真じゃ分かりにくいかな?)
玄関の天井は 亀甲網代に桜の丸太を竿縁に入れました。
手前の赤いのは、赤松の丸太です。
玄関の天井は勾配天井になっていて、茶室の写真を参考にしています。
収納スペースになっていた洋室出入口付近です。
天井はテックス貼りで壁は、布クロスを貼って有りました。
床は合板のフローリング貼りです。
収納スペースは、床の間と押入れを作りました。
床は一部を桧の無垢材で貼りました。
畳は茶室仕様の黒縁仕上げです。
出入り口の上の、はめ込みガラス部分に、この竹格子を入れてます。
(皆さん気が付きました?) (^_^)/~
前の洋室はカーテンが有って、まさに洋室でした。
サッシは替えたりしませんので、どうやって和室にするか
智恵を振り絞って考えました。(?_?)
内障子にしました!
和室はやっぱり「障子と襖」だと思って、収まりを必死に考えました。
なかなかの出来栄え。(自画自賛)
部屋の中に入ったら、もう洋室の面影は無くなりました。
K様は、お茶を勉強されてますので、炉を作っています。
炉縁を入れて写真を撮らせて頂きました。
「本当は炭でするんだけれど」と言われてましたが、
手軽にお客様に振る舞える様にと、電気式にされました。
火事などの心配も少なく、安全第一です!
畳の縁(炉縁)がとても綺麗でした。
廊下側から見た、和室の出入り口です。
片引き戸を吊り戸にして、ソフトクローズ仕様にしてあります。
ソフトクローズは閉める時に、ブレーキが掛り手を離しても自動で閉ります。
良い物は、率先して使っていきたいと思っています。
(建具の上の竹格子みて~)(*^。^*)
今回 K様の玄関や部屋をリフォームする事になって、とても大変だったのは、「茶室」が基本になっていて、
一般住宅では、なかなか使用しない材料がたくさん有り、それをどう使うか色々勉強になりました。
これもK様が、「こんな風にしたい」と言うお話からでした。それに何とか答えようと一生懸命でした。
完成してK様が、「イメージ通りになりました」と、言われた時はほっとしました。
これからも、気持ちの良いリフォームをお客様に提案して行きたいと思っています。 円城寺。